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【本紹介】母性
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おはようございます。今回は、湊かなえさんの作品「母性」を読了したので紹介します。この記事は昔の記事を転用いたしましたので漫画はありません。
「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」
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Contents
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この作品を選んだ理由
映像化された作品というのと、湊かなえさんのイヤミス（読了後嫌な気持ちになる本）を久しぶりに読みたかったからです。
湊かなえさんの本は読了後ダメージを受けますが、たまに読みたくなる中毒性があります（笑）
こんな人におすすめ
登場人物
母・ルミ子
清佳の母。
娘（清佳）よりも自分の母を愛している。
娘・清佳
ルミ子の娘。
母（ルミ子）からの愛情を欲している。
あらすじ
「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」
直訳すると「できる限りの愛をもって育ててきた娘がこんなことになるなんて」という意味の言葉。
自宅の中庭で倒れている娘を見、母親はそんな言葉を口にした。
この言葉が意味するものとは？
娘は自殺か、事故か、それとも殺人か。
母と娘の気持ちを交互に読むことで物語の真相へと踏み入れ、最後に至った答えとは？
親子の関係について考えさせられる物語。
感想
この本は割と読むのが辛かった本です。
母の母親依存。
そういうことを考えたことがなかったです。
母親が自分の母親（祖母）に依存してしまっているので、自分の子よりも先に助けたくなってしまう。
自分の子をどうでもよく感じてしまう。
それでも子を愛さなくてはいけない。
母性とは何かという私にはないものを問われているような気がしてドキリとしました。
母親に依存しているわけではないけども、子に愛情を注げるかの不安はあります。
その不安を可視化した作品のような気がしました。
そのうえこの母親は依存してるゆえに、自分自身は母性を持っていない中の子育てをしなければいけません。
かといって、体裁上ではしっかり母親としての勤めも果たしている。
娘と母との思い出のすれ違いがさらに辛くなりました。
辛いけど、最後まで読んでほしい作品です。
最後には少し報われているように感じるので。
誰よりも優しい人はきっと誰よりも苦労することを痛感しました。
心に響いた言葉
自分が妊娠していることを知り、怯える娘に母親がかけた言葉。
私は子供を産んだことがないけども、たぶん同じ気持ちになるだろうな・・・。
と思いながら読みました。
子供を産んだ人には特に頭が上がりません。
産むことによってこの世に何かを残すことが出来るかもしれない。
そんなふうに考えられたら産むのも「怖い」よりも「楽しみ」が増えそうで良い考えだなと思いました。
他メディア化
映画
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戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが主演を務めています。
まだ観ていないですが、話題になっていたので気になります！
あとがき
母親と娘の対話はほとんどないけれど、お互いが語り手となっているのでどちらが本当のことを言っているのか分からなくなる時がありました。
たぶんお互いの受け取り方や感じ方が違うからだと思います。
それもまた人であり親であり娘である証拠なんだと思うと納得しました。
ってことで今回は湊かなえさんの作品「母性」でした。
選書の参考になれたらうれしいです。
最後に湊かなえさんの他作品と、読書中級者向けの本を紹介しています。ぜひ覗いてみてください
それでは！
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Audible
「母性」はAudibleでも楽しむことができます。
少しの隙間時間でも聴くことで読書ができるのでおすすめです！
ナレーターは女優で映画でも主演の戸田恵梨香さんがつとめています。
特別動画も収録されているので、ファンの方は必見です。
他作品紹介
湊かなえ他作品
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リバース
読書中級者向け
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マイペースに本を読んでその本のあらすじを漫画にして紹介しています。
少しでも本に興味がある人が増えたら嬉しいです。
イラストを描くことと手帳と本が好きです。
