【漫画で本紹介】赤い月の香り
おはようございます。今回は、千早茜さんの作品「赤い月の香り」を読了したので紹介します。
「赤い月の香り」は「透明な夜の香り」の次の作品となるので、ぜひそちらを読んでから「赤い月の香り」を読んでください。
「透明な夜の香り」の登場人物も出てくるので、物語を2倍楽しむことが出来ます。
香りを感じることのできる本
こんな人におすすめ
あらすじ
登場人物
朝倉満
怒りの匂いのする青年。朔に仕事に誘われ洋館へ。女の人が苦手。
朔
天才調香師。鼻が良すぎるため人込みが苦手。
新城
興信所(探偵)の人間。朔の理解者。
※イラストは私のイメージです。
漫画で読むあらすじ
鼻が良すぎるのも考えものですね
感想
他の方の感想を読むと、前作の方が好き!って方もいるようですが、私は今作も好きです!
新しい主人公は少し問題がありますが、まさか最後には意外な接点があるとは!!と驚かされます。
赤い月の香りというタイトルにはいろんな意味が込められていて、納得とともに、不思議な感覚に陥りました。
あいからわずのハイセンスな表紙も素敵です。
読んでいるとこちらにまで香りが漂ってきそうな物語でした。
登場人物紹介では出ていませんが、前回の主人公である一香との関係性がさらによく感じ取れ、朔の過去についても言及されて、満との対比が素晴らしかったです。
次もどんな香りが待っているのか楽しみです
心に響いた言葉
「体臭を求めるってことがどういう執着か分かるだろう。唯一無二の欲望だ。
人はね、いや、ほとんどの動物は、匂いに抗えないんだ。
秘密にするっていうことは、それだけ強い。
そして、秘めれば秘めるほど強く心を縛るんだ。
彼だって本望だろう」
赤い月の香り
「人の体臭」を求める気持ち、ちょっと共感してしまいました。
安心する匂いとかって案外「体臭」である可能性が高いのではないでしょうか?
意識したことはないけど、自分自身の匂いとか落ち着くことありますよね。
他のベッドで寝れない人とか案外原因はこれなのかもしれないと思いました。
「肌を合わせているからといって、愛し合っている証拠にもならないし、正直、不貞の基準は人それぞれだと僕は思います。
人は見たいものを見て、信じたいものを信じます。
あなた方の関係を見ないようにしている人に認めさせることはできないんだです」
赤い月の香り
こういうふうに考えたたことなかったです。
人は見たいものしか見ないという言葉はよく見るけど、認めたくないことを頑として認めないというのも人間なんだなと感じました。
目の前のモノが自分のキャパオーバーだと感じるからでしょうか?
あとがき
実はこの本、読書メーター様からいただいた献本でした。
めちゃくちゃうれしかったです(´∀`*)ウフフ
ってことで今回は千早茜さんの作品「赤い月の香り」でした。
選書の参考になれたらうれしいです。
最後に千早茜さんの他の作品と、読書中級者向けの本を紹介しています。ぜひ覗いてみてください。
それでは!
他作品紹介
千早茜 他作品
クローゼット
透明な夜の香り
神様の暇つぶし