【本紹介】海の見える理髪店
おはようございます。今回は、荻原浩さんの作品「海の見える理髪店」を読了したので紹介します。
過去と未来を繋ぐ物語
総合おすすめ度
おもしろさ
共感度
世界観
読みやすさ
学び
この作品を選んだ理由
いろんな人が紹介していたのでずっと気になっていた本でした。
読んでみて、「海の見える理髪店」の長編だと思っていたので、短編だということに驚きました。
短編なので、時間が取れない人や、読書初心者の方におすすめです。
こんな人におすすめ
あらすじ
6編が収録されている短編小説集。
人々の出会いから語られる一言一言が心に染みわたる物語。
それぞれ違うテイストですが、優しい中にどこか闇の部分も感じられる不思議な体験ができます。
第155回直木賞受賞作品。
感想
6つの短編小説
海の見える理髪店
いつか来た道
遠くから来た手紙
空は今日もスカイ
時のない時計
成人式
この6つの短編小説がこの本には詰まっているので、読書初心者の方にも気軽に楽しめると思います。
かといって、すべて読んで終わりというわけではなく、それぞれが自分の中にある懐かしい部分や、今の自分と重なる部分があるので、不思議と共感できると思います。
過去と未来
この作品はそれぞれ違う物語になっていますが、私は「過去と未来」を感じ取りました。
過去に呪縛されている人、過去からのメッセージ、未来へ歩む人、救われる未来を託した人。
そして、つながりがあります。
もしかしたらそういう意図はないのかもしれないけど、私はそういう風に感じました。
私のお気に入りの作品
私の中で一番お気に入りの作品は「成人式」です。
実際に私は成人式に行かなかったのですが、とても心の響きました。
内容としては、娘を無くしてしまった両親が娘の成人式に振り袖姿と袴で出席するというものです。
はたから見たら「えぇ・・・」って思ってしまいますが、二十歳を娘とお祝いしたいっていう気持ちが伝わってきて心打たれました。
成人式に出なかった私は親不孝者だったかな・・・と少し反省しました。
心に響いた言葉
仕事=人の気持ちを考えること。
この言葉にはとても納得しました。
仕事は一人でできるわけじゃないので身に染みます。
自営業でも相手にしているのは常にお客様。
会社員とて、仲間がいないと仕事ができないので相手にとってやりやすいか否かということを常に考えて仕事をしたいですね。
あとがき
短編の中に実は隠されている秘密に何回も驚きました。
共感できることも多くて、面白いだけではなく心に染みる物語ばかりでした。
ってことで今回は荻原浩さんの作品「海の見える理髪店」でした。
選書の参考になれたらうれしいです。
最後に荻原浩さんの他作品と、読書初心者向けの本を紹介しています。ぜひ覗いてみてください
それでは!
Audible
「海の見える理髪店」はAudibleではまだ対応されていませんが、他作品は聴くことができるのでおすすめです。
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