【漫画で本紹介】No.6
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おはようございます。今回は、あさのあつこさんの作品「NO.6」を読了したので紹介します。
本当の自由とは何かを教えてくれる本
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こんな人におすすめ
作者紹介
あさのあつこ
岡山県生まれ。
1997年、「バッテリー」で第35回野間児童文学賞、「バッテリー2」で日本児童文学者協会賞、「バッテリー」全6巻で第54回小学館児童出版文化省を受賞。
主な著書には「テレパシー少女『蘭』事件ノート」シリーズ、「NO.6」シリーズ、「白兎」シリーズ、「さいとう市立さいとう高校野球部」シリーズ、「ランナー」シリーズなどがある。
あらすじ
登場人物
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紫苑(しおん)
2歳の頃から最高ランクと診断され、最高の教育機関で育ってきた。
しかし、犯罪者としてNO.6から追い出され、逃亡。
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ネズミ
台風の日に紫苑と出会う。
犯罪者として指名手配されているところを紫苑に助けられる。
小ねずみと仲が良い。謎が多い。
漫画で読むあらすじ
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感想(ネタばれあり)
第1巻
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紫苑とネズミの出会い
紫苑とネズミの出会いから、紫苑が髪の毛が白くなった原因までが描かれています。
人の中から虫がでてくるのは鳥肌・・・!!
ネズミに出会ってネズミに恋のような気持ちを持つようになる紫苑。
読後の感想は『これ、本当に児童書ですか?』
沙布がストレートで一番男らしすぎる!
西ブロックへ
NO.6から追われ、NO.6の外へ。
そこは、NO.6のように管理下に置かれていないため、貧しい生活を強いられた人が集まる場所だった。
第2巻
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西ブロックでの生活
No.6という何不自由ない場所からスラム街のような雰囲気の西ブロックへと住むことになった紫苑。
追いかけられたりたぶらかされたり、西ブロックでの暮らしを始めて大変な目にあったり。
私も同じような目に遭いそうだなとハラハラしながら読み進めました。
紫苑の人柄の良さと、ネズミの少し意地悪な性格がマッチしていて会話が面白いです。
ネズミの言葉「知るということはな、覚悟がいるんだよ」や「言葉ってのはな軽々しく使ってはいけない」は私も心が抉られました。
沙布(さふ)の身に降りかかる災い
紫苑を助けに行こうと紫苑の母である火藍(からん)に交渉をしに来た沙布。
しかし、治安局の人間に連れていかれることに。
強制連行された沙布が連れていかれた場所とは?
力河・イヌカシとの出会い
火藍の古い友人である力河と接触する紫苑とネズミ。
そこからNO.6のことを、火藍の昔のことを聞き出す。
イヌカシのことは最初胡散臭いとしか正直思いませんでした。
ネズミとも敵対してるようだったし「謎」の人物でしたが、読み進めるにつれ一番好きになりました!!
NO.6で一番の推しなので本当に読んでほしいです><
第3巻
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沙布に降り注ぐ悲劇
3巻で紫苑とネズミの絆がどんどん深まります。流石にキスは驚きましたが(笑)
イヌカシの犬を洗う紫苑とか爽やかすぎませんか?
沙布が今読んでいてもどうなっている状態かわからないので読者も不安になります。
母の火藍にも少し不穏な雰囲気があり、読み進める手が止まりません。
紫苑の決意
紫苑は一人で沙布を助けに行くことを決意。
侵入成功率はほぼ0%。
そんな矯正施設をどう攻略するか、思い悩んでいるとき水先案内人が現れます。
第4巻
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侵入のための準備時間
紫苑がどんどんたくましくなってきて読んでいる私まで嬉しくなってきました。
北風と太陽の表現がその通りだなと思いました。紫苑はそのまま優しいままでいてほしい。
生きることの執着がどれだけ大切かを教えてくれる物語。
ネズミに不穏な影があるのがやりきれないです。
人狩り
イヌカシ、力河が仲間に加わり、矯正施設への作戦を立てる中、「人狩り」がはじまるー。
軍を持たないはずのNO.6が、軍を用いて西ブロックに住む人たちを惨殺。
その中でも生き残った人間を矯正施設へと連行していくのだった。
その中に紫苑とネズミを紛れ込ませて…。
いよいよ矯正施設の中へと侵入していきます。
紫苑のメンタルの心配もありますが、 沙布を助けるために物語が動き出す。
第5巻
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侵入
イヌカシが紫苑から赤ん坊を押し付けられてて困惑してるの笑いました。ひどい(笑)
紫苑とネズミがいよいよ矯正施設の中へ。
中に入ると矯正施設の黒い部分が見えてしまい、紫苑が大丈夫か心配で仕方がなかったです。
人殺しと救済、まさに死について描かれていて、罪ってなんだろうと考えてしまいました。
第6巻
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「老」「マオの虐殺」「森の民」「エリウリアス」
矯正施設の地下深く。
そこにはNO.6の創設者となる人物がいた。
とうとうネズミの正体について言及され、NO.6の過去にも触れることに。
火藍ママが顔広すぎて驚いています。かなりの美人さんだったんですね。
No.6の本当の正体について詳しく描かれていました。
見逃したら今の大人が虐殺者となる。身に染みる言葉すぎます。
見て見ぬふりをするとはそういうことだということを思い知らされました。
第7巻
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怒涛の戦闘
紫苑が賢すぎて驚くとともに、本当に逞しくなったとなぜか親心がついてきます(笑)
けど、少し怖くもある一面もあって、読み進めるたびにハラハラが止まりませんでした。
イヌカシの想い
イヌカシのシオンに対する想いとか、ネズミや紫苑に対する想いが溢れ出ていてすごく素敵でした。
イヌカシはただの無慈悲な人間だという印象を最初受けていたのでギャップがたまりません。
第8巻
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沙布との再会、そして・・・
いよいよ沙布との再会を果たす
しかし、それは別れでもあった。
これは沙布が居た堪れなくて泣いてしまいました。
No.6はなんてことをしてくれたんだ!
ネズミの中でも変化がでていることが顕著にでているところでもありました。
読み進めるのが辛くもあり楽しみでもあります。
最後まで二人の運命を見届けます。
第9巻
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崩壊、そして再生へ
いよいよNo.6の崩壊が始まった。
エウリウアスの正体や、ネズミのこれまでの人生をやっと知ることができました。
ネズミが撃たれ、No.6の病院を訪ねた4人はそこで事実を知ることに。
エウリウアスと歌うものであるネズミを合わせることによりエウリウアスを止めることができると考えた紫苑はなんとかして会わせようとします。
別れと誓い
最後はまさかの別れと誓いのキス。
紫苑は留まるものとして、ネズミは浮遊するものとして、それぞれが歩み出す。
いつか絶対に再会してほしいな。
感動のフィナーレでした。
No.6に飼い慣らされていたころって何も思わないでいるとか、外の世界を知らない状態とか、まさに今の日本の状態にも酷似しているように思えます。
貧困に苦しんでいる国は少なくなったとはいえまだまだあるし、ヒエラルキーがない場所を作ることは難しい。
広い世界でも狭い世界でもNo.6と似た場所があるのかもなと考えてしまう作品でした。
紫苑が新しい街を作るのも、英雄になりたかった者ではなくて、救おうとした者がなったのもいいなと感じました。
beyond(ビヨンド)
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短編集
まだ紫苑とネズミが一緒に暮らしているときのことや、イヌカシの生い立ちなど、本編では言及されなかった物語が描かれています。
本編では緊迫した雰囲気だっただけに、それぞれの心情が見えて面白いです。
本編を読破した方はぜひ読んでみてください(*´ω`*)
他の作品で楽しむ
漫画
DVD
漫画とアニメにもなっているので、小説が苦手な方もNO.6の世界を楽しむことができます。
どちらも見ていないので、機会があれば見ようと思います。
あとがき
長くなりましたが、NO.6読了しました。
1冊1冊は200ページ前後と薄いので内容は重いけど手軽に読めるSF小説です。
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ってことで今回はあさのあつこさんの作品「NO.6」でした。
選書の参考になれたらうれしいです。
最後にあさのあつこさんの他作品と、読書中級者向けの本を紹介しています。ぜひ覗いてみてください
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それでは!
他作品紹介
あさのあつこ
バッテリー
The MANZAI
読書中級者向け
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