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【本紹介】最後の秘境東京藝大-天才たちのカオスな日常-

ぽち
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ぽち
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おはようございます。今回は、二宮敦人さんの作品「最後の秘境東京藝大-天才たちのカオスな日常-」を読了したので紹介します。

 

共感できないからこそ面白い本!

総合おすすめ度

おもしろさ 

共感度   

世界観   

読みやすさ 

学び    

あくまでも個人的な評価です。

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この作品を選んだ理由

東京藝大についてどれくらいのことを知っていますか?

私の中では「天才の通う大学」というイメージでした。

そんな藝大の中を知ることができるということに惹かれて購入しました。

  

こんな人におすすめ

読書中級者

藝大について知りたい

音大について知りたい

 

あらすじ

東京藝大、そこは入試倍率が東大のなんと3倍と言われてるくらいに入るのが困難な上野にある芸術大学。

その名前を聞いたことがあるだろうか?

その中で学ぶ学生たちは「普通」とは少し違う生活をしている。

作者である二宮敦人の妻はそこで彫刻を学んでおり、なんでも創ってしまう。

ガスマスクさえも藝大の中で買えてしまうその謎さに心を惹かれた作者は藝大について調べることに。

果たして、その藝大の実態とはー?

感想

音楽と美術

本書では東京藝大の音楽と美術の科での違いが特に鮮明に描かれています。

音楽はその時にしか聴けないものなので、その一瞬一瞬が大切。

だから、時間に厳しく、先生を特に敬っています。

一日一日が大切な練習時間であり、気が引き締まる場所という印象を受けました。

その一方で、美術に対しては少し緩い印象を受けました。

時間に対しても、好きな時間に好きなだけ物を作り、それはポートフォリオという自分が作ったものの資料となるため、時間にとらわれることがない。

しかし、読んでいて美術も違う苦しさが!

藝大に入学してから「やりたいことを見つけられなかった時」です。

やりたいことがやれないではなくて、見つけられないことは藝大に入っている意義を問われてしまうように思います。

そうなった場合、私にはやっぱり難しいなと感じました。

 

物作りをする理由

私も絵を描く人間ですが、やめようとしたことは何回もあります。

決して上手くないし、上手くなれるとも思えない、時間がないという気持ちからです。

しかし、やめようとした時に「絵を描こう」と誘ってくれる人がいたり、依頼してくれる人が現れたりと、まさに「腐れ縁」という言葉が合う出来事が重なって今の私があるように思います。

物作りや美術に関する腐れ縁って本当に不思議。

あと、手が空くと何かしよう、絵を描こうと思えてくるんですよね。

 

いろいろな形の情熱

音楽も美術も、他の科でも、人々の情熱を感じる場所だと感じました。

人と人が争っているわけではなく、一人一人が自分との戦い、切磋琢磨して、日本の未来を支えられる人たちへと成長していっているように感じます。

自分にも藝大の人の半分でもいいので情熱を注げるものを探したいです。

 

リスペクト!

バラバラのように見えて、音楽科も美術科もお互いに頼ったり協力したり、一緒に仕事したり、お互いにリスペクトしあっていていいなと感じました。

これは藝大だからという理由ではなくて、そういう社会であるべきだという理想の形そのものだと思います。

社会もこのように違うジャンルでもリスペクトできる社会だったらうれしいな。

 

ぽち
ぽち

藝大の秘密がギュギュっと詰め込まれている一冊です。

心に響いた言葉

この気持ちわかる!

自分に余裕があるときとない時の差が広いので嫌になることも多いんですよね。

けど、気づいたら絵に手を付けていたり、他のことを新しくやってきたり。

創作って切ろうとしても離れられないものだなと身に染みます。

 

 

こういう発想はなかったです。

藝大の中で活躍してた「仮面ヒーロー ブラジャー・ウーマン」。

ブラジャーを仮面のようにつけ、唇と爪は赤く彩られ、上半身はトップレス。

乳首の部分だけ赤いハートマークで隠し、下半身は黒タイツで、その上にパンツをはいているという姿だそう。

はたから見たらエロイ恰好。

けど、その信念は美しさを追求した姿。

私は画像を検索して見ましたが、美しいやエロイという言葉よりも衝撃が勝ちました。

多分ほとんどの人は初見そうなんじゃないかなとも思いますがw

いろんな自分の表し方ができる学校って素敵ですよね。

自分をさらけだすこととかしてこなかったので羨ましいです。

 

 

いろんな自分の表現をして自分を知ってもらうっていいなと感じました。

そういう意味でも自分ももっと絵を描いて自分を表現していきたいです。

そういう意味でもこの言葉は胸に刺さりました。

 

あとがき

自分では確認できないことをこの本では書かれているのですごく学べた一冊です!

音大と藝大の違いや、関係性や、それぞれの高みについて知ることができます。

タイトルのような「カオス」さもあるけど、その中で共通するのは「熱さ」だと感じました。

どちらも学ぶ意欲に執着しているのでその「熱さ」を感じれたのがいいなと感じました。

私にもそんな熱さがほしいです。

ぽち
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ってことで今回は二宮敦人さんの作品「最後の秘境東京藝大-天才たちのカオスな日常-」でした。

選書の参考になれたらうれしいです。

最後に二宮敦人さんの他作品と、読書中級者向けの本を紹介しています。ぜひ覗いてみてください

それでは!

 

 

他作品紹介

二宮敦人他作品

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読書中級者向け

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マイペースに本を読んでその本のあらすじを漫画にして紹介しています。 少しでも本に興味がある人が増えたら嬉しいです。 イラストを描くことと手帳と本が好きです。
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